2018.2.4

いくつになっても嘘とごまかしだらけで、もはや自分を守るための手段がこれしかなくなってて、「裏表のない素直な子」って当て字みたいな漢字の名前を付けた両親の願った長女になれなくてバカみたいでアホみたいでほんとに自分が嫌になる。昨日久々にアパートから歩いて20分の実家に帰った。父に会って話をしてわたしは見え見えの嘘を並べて案の定父に怒られてわかりきっていたことだったのに大人になってから初めて親の前で泣いた。昔から父のことを怒らせたくないからいい子をずっと気取ってて、小学生のときは父に好かれたいから父が好きだった椎名誠とか開高健のエッセイで読書感想文を書いてたし父の本棚から小山ゆうのあずみを取って読んでてお母さんからこっちにしなってちびまる子ちゃんを渡されてたりして。長女だからいい子にしてなきゃいけなかったしわがままも言えなかったからいつのまにかひねくれの捻じ曲がりになっちゃって。怒られたくないのに不器用だから全然上手くいかなくて自分が悪いのわかってるのに怒られてまた泣いて、それがこの歳になってもずっと変わってない。男の人に負けたくないって自分の感覚としては小学生の頃からあって、ルーツはなんだかんだで多分父なんだろうな。わたしがいけないのにお母さんはお母さんが先に言ってなかったからね、ごめんねって謝ってお母さんを謝らせてる自分のことも嫌だったしそれでも毎回いっぱい物をもたせて見えなくなるまで送ってくれるおちゃめでかわいくておしゃれなあのおばさんのことが世界でいちばんわたしは好きな人だと思える。こんな娘でごめんね。わたしいえ出てからきっと誰も食器洗いなんかやらないんだからってわたしが食器洗いしたらいいんだよ、いいんだよってほっとかせようとするあなたにこれまでいくつの嘘を重ねてきただろうか。なんでだろう、どうしてこうなっちゃうんだろうね。職場のひとや普通の友達には素直で優しくていい子ってずっと言われてきたのに近しい人にはいじわるばかりしてしまう。はぁ嫌だなぁ自分。全然自信がない。引っ越すことも話さなきゃいけなかったのに結局話せなかったな。家出てから今月で7年。歩いて20分の距離だけど帰るのは2カ月に1回あるかないかで泊まるのはお盆とお正月だけ。もっと遠くに行きたい。行かなきゃいけない気がする。