2018/3/9

ダイエットは順調で目標体重まであと1キロ、来月から始める仕事も手に入れて、毎日お昼まで寝てられて、あと数週間のなんでもない日が連なっていて、気持ちにも余裕があって、きっといまの状態がいちばんラクなはずなのにやっぱりずっと満たされた気持ちにはなれなくて。3月、9日、レミオロメン、サンキューの日。大切な人とのラインでごめんって検索するとわたしのごめんしか出てこないほどに自分に自信がないから謝ることしかできなくて、ほんとならありがとうをたくさん増やしたいのに連なるごめんねをスクロールしていると自分が哀れになってくる。自分が悪くないのにわかってあげられなくてごめんねとかわかんないからとりあえず謝るごめんねとかそんなに謝ったって自分を卑下したって手に入れられなかったものってたくさんあるのに。とか考えてしまうくらい過去にとらわれてしまっている。2日間雨が続いて外には出れてなくてわたしの好きな春はどこにいってしまったんだろう。あの空気も気温もぜんぶまとってひとりでなんでもできる気にさせてくれる春。ってこわい、くらいすき。昨日読み終えた最果タヒの小説は気持ち悪いくらいに繊細で、青くて、怖かった。17歳、でずっといたかったわたし。あとがきで書かれた文章が17歳のわたしそのもので少し恥ずかしくなった。女子校に6年もいたから自然と嫌われないように生きてく術を身につけて八方美人でやり繰りしつつも自分のアイデンティティは強くなるばかりで、この学校の生徒は誰も知らないような最高のバンドも映画もわたしは知ってるって思ってたしそれを生半可にいつもつるんでる運動部の女の子たちには教える訳はないと思ってた。今になって思うよ、間違いなく好きなように生きていたけれどそれで良かったんだよ、って。バレー下手っぴでレギュラーになんかなれっこなかったのに、教室の隅のストーブのまえに体育座りしてロッキングオンジャパン開いてる地味めな3人組には目もくれずほんとはそっちに行きたいのに体育館でボールを追いに行ってでもちゃんとそういう子たちとは音楽の話で仲良くしてて、上手だったよ。大人だったよ。って言ってあげたい。中高楽しめた子と楽しめなかった子ってあると思うけれど、楽しめたって言ったら大人になってから出会った友達はみんなうらやましいっていう、もちろん男の子が苦手なわたしにとって女の子しかいない環境が楽しめたっていうのが前提だったのもあったけれど、楽しむための術を必死で守ってきたんだよって言いたかった。あの人にもあの子にも。